夫に離婚を切り出した途端、真剣に謝ってきた。もう一度信じてみても大丈夫?
今まで散々、冷酷かつ見下す態度を貫いてきたシタ夫。
「この人といてはダメだ」と見切りをつけた途端、急に以前のような優しく愛情深い夫の姿に、困惑する方も多いでしょう。
特に自己愛人間は、この2面性が顕著。
本気で反省しているみたい。もしかしたら元の家族に戻れるかも…。
残念ながら戻らないよ。信じたら一生無限ループなんだ。
騙されてはいけません。自己愛人間の謝罪は偽物です。
あなたの愛や共感力を利用し、目的のためにコントロールしようとしているだけ。
この記事では、自己愛人間の謝罪に隠された真意、また本物の謝罪を見極めるポイントについて解説します。
筆者自身も元サレ妻で、元夫は典型的な自己愛人間でした。
真実は一つ。本質を見誤れば、あなたもお子さんも自己愛人間の支配下から抜け出すことは困難です。
現実を見つめていきましょう。
自己愛人間の謝罪は偽物
自己愛人間は、歪んだ自己愛を抱える人間。
「自分は特別、自分はイケてる」と思っており、自分に過剰な愛を持っています。
しかしそれは空想上の自分。
本当は、自分の弱さを受け入れられない、大きなプライドの塊です。イケてる自分=本当の自分と思い込むことでしか、自己を保てません。
この傾向が強いと、自己愛性パーソナリティ障害と診断されることもあります。
散々傷つけられ、とうとう離れようと一大決心。
不倫の事実や離婚を突きつけた途端、急に真摯に謝られたら心は揺れ動いて当然です。
- やっと大切さに気づいてくれたのかな
- また仲良くやっていけるかも
- 家族取り戻すチャンス手放したくない
家族の未来に再度夢を持ってしまいがち。
本当は一緒にいたいし、子どもにも両親揃ってる方が良いに決まっているから…。
私もかなり迷った。でも戻らなくて良かったと本気で思ってる。
自己愛人間の謝罪は偽物だから。
不倫がバレた、家族を失いそう、それで改心することはまずあり得ません。
共感力0で他人は利用するもの。心の中では「大して悪くない」という思考です。
自己愛人間に、心からの謝罪はないと認識しましょう。
自己愛人間が謝罪をするタイミング
自己愛人間はプライドが非常に高く、謝罪をすることは基本ありません。
苦しい思い、子どもの気持ち、今までどれほど伝えても、不倫をやめないどころか平気であなたの心を踏みにじり続けてきました。
- 不倫の事実を認めない
- 「考えずぎ」扱いではぐらかす
- こちらを悪者に仕立て上げる
- 見下して無価値観を植え付ける
- 被害者ヅラして責任転嫁 など
自己愛人間はサレを「弱い存在」「簡単に丸め込める存在」と思っています。
でも今回は本気で反省しているように見える。どうして?
それは、今は自分の立場の方が弱いと感じたからだよ。
- 言い逃れできない証拠を掴まれた
- 本気で離婚を突きつけられた
- 具体的な条件を提示してきた
- 親など目上の人が出てきた
- 会社にバラされそう など
つまり、
今は下手に動くと自分が不利だな。機嫌をとって大人しくさせよう。
ということ。
自己愛人間の愛情や優しさの裏には、真の目的が隠されています。
不倫する自己愛人間の謝罪|真の目的
自己愛人間の謝罪は、家族の大切さを認識したからではありません。
本当に悪いとも思っていません。
プライドの高いはずの自己愛人間が、本気風の謝罪を見せてまで反省を演出するのには、それ相応の目的があるのです。
目的1:自尊心満たしの駒を確保するため
自己愛人間は、自尊心満たしの駒を常に必要としています。
他者から自己陶酔を得ないと、脆い自己を支えることができないから。
利用価値のあるうちは、駒の存在を手放しません。
でも私になんてもう興味なさそうだったよ?
自己愛人間にとっての利用価値は様々。
- 妻子というステータス維持
- 不倫相手の2番手
- 自分の言いなりになる存在 など
他人からどう見えるかを異様なほど気にする自己愛人間は、妻子というステータスを手放すことを躊躇します。
ステータスは手放せないけど、不倫相手も手放せない。
不倫相手とダメになりそうだから、妻をとりあえず手元に残しておく。
自分の言いなりになる姿を見ることで、自分の偉大さを認識する。
社会的に「カッコイイ俺」を保つ存在や、自分をチヤホヤしてくれる存在に利用価値を感じ、駒を引き戻そうとします。
この引き戻しをフーバリングと言います。
目的2:不利益を回避するため
自己愛人間は、自分の不利益を徹底的に回避します。
- 慰謝料減額したい
- 不倫を他者にバラされたくない
- 子どもは手放したくない など
「カッコ悪い俺」を晒されることが何よりも嫌。
どれだけ卑劣な行いをしてきたとしても、お金も社会的信用も失いたくありません。
元夫も、平謝りで許しを乞いながら、裏では慰謝料減額の弁護士探しをしていました。
謝る姿勢は、弁護士探しの時間稼ぎ。
また私が会社バレも仄めかしたことから、回避に必死でした。
自己愛人間は、家族の傷や人生は軽視するのに、自分の利益には敏感なのです。
目的3:責任の所在を変えるため
自己愛人間は、責任の所在を他者にすり替えるのが得意です。
いかなる場合も自分が悪者になりたくないから。
- 自分の原因で生じた問題
- これは自分が決めたこと
これら状況を徹底的に回避します。
後から妻が何か言おうとも、「全部お前が決めたことだよね?」という状態を作り上げるための予防線。
また「かわいそうな俺」を演出し、周囲を味方につける作戦でもあります。
- 反省を聞き入れない頑固な妻
- 俺から子どもを奪う卑劣な妻
- 簡単に離婚を決めて子どもの気持ちを考えない妻
不倫して家族を傷つけ続けたシタに原因があるのにね。
自己愛人間の謝罪方法
自己愛人間の目的を達成する執念は凄まじく、どんなパフォーマンスでもします。
- 大袈裟な謝罪
- 親切さや愛情を見せる
- 家族の未来を語る
- 鬱っぽさを演じる
- 子どもの存在を利用する
- プレゼント など
あなたの聞きたい言葉を並べ立て、全力で引き戻します。
- こんなに傷つけると思わなかった
- やっと大切さがわかったんだ
- お前と娘は必要な存在なんだ
- 戻れたら、家族で〇〇しよう
- 娘の成長、一緒に見ていきたいね
- 歳老いても仲良く暮らしたな
以前の優しい元夫の姿を見ると、家族の未来に期待を抱いて当然です。
しかし、一見本当に反省しているように見えるその姿は、全て偽り。
内心では、「俺様が謝ってるから許して当然」「また簡単に騙せるはず」という思考。
この後に及んでも、あなたの愛情や共感力を、自分のエゴのために利用しようとしているのです。
仮に謝罪を信じて戻ってしまえば、コントロール成功!と思わせます。
「こう言えば許されるんだ」と学習機会を与え、
- 不倫が終わらない
- さらに巧妙な手段を見つける
- 見下す態度がエスカレート
など、また横柄な自己愛人間の姿に逆戻りです。
謝罪が通らなかった際の自己愛人間の行動
「騙されないぞ」と強い意志のもと、謝罪を受け入れなかったあなた。
すると自己愛人間は、自分の立場を守るべく、露骨に攻撃を開始します。
行動1:責任逃れをする
自分にとって不都合な状況を、徹底的に回避します。
- 慰謝料請求
- 養育費などの離婚条件
- 会社バレ など
元夫も案の定、全力で自分守りに転じました。
弁護士から知識つけたり、無茶苦茶理論で慰謝料を抑えようとしたり、養育費渋ったり、公正証書の一言一句に文句つけてきたり。
そして利益の置き換えを使い、こちらを騙そうとします。
- 会社に報告して首になったら、養育費払えないね
- 娘とはもう一切会わないよ。娘を困惑させるから
- 最後くらい、争いなんてせず仲良く終わりたいな
裏の意図を隠し、「配慮できる俺」を演じて、自分の利益に持っていきます。
めっちゃモヤモヤして腹たつ!
全力で自己保身しながら責任逃れする姿勢は、本当は反省してなかった表れです。
行動2:罵倒・脅し・正当化
利益の置き換えで通用しなければ、こちらを罵倒したり脅したりし、自己正当化します。
恥の感情や恐怖心を植え付け、有利な状況に仕向けるため。
- お前の〇〇なところが嫌だった
- お前じゃまともに育児できないよ?
- 全部お前が決めたことだから、俺を巻き込むなよ
- 誰かに言ったら名誉毀損だからね
- 彼女に慰謝料請求したら、お前への愛は完全になくなるね
自己愛人間の他者に対する視点は、敵か味方か。
敵とみなされたあなたには牙全開。
「自分は正しい、間違ってるのはお前」という姿勢で支配しようとします。
行動3:被害者を演じる
自分が危うい立場と認識すれば、他者を味方につけるべく「かわいそうな俺」を演じます。
離婚原因が自分の不倫と知られないよう、また不倫がバレても、嫁に原因があったかのように思わせるため。
そこで用いられるのが、ガスライティング。
- 監視されて辛かった
- ヒステリーな妻だった
- こんな酷い発言された
- 俺はこれだけ家族に尽くしてた
- 俺は棄てられた
自己愛人間は、外面抜群。
弱った姿を見せれば、周囲の人間やシタ親までも簡単に洗脳。そしてフライングモンキーを作ります。
ありもしないデマが広まったり、シタ親もあなたを責める事態になりかねません。
被害者はこっちなのに、悔しすぎるよ。
「悪い俺」「醜い俺」の存在を隠し通すためなら、どんな卑怯な手でも使うのです。
私も、謝罪を断った後の元夫の本性を見て、再構築を選ばなくて良かったと心底思いました。
偽物の謝罪を見抜くポイント
シタが自己愛人間なら「騙されないで!離れて!」と言いたいところ。
でももし本当の反省なら、離婚なんてしたくない。家族を取り戻すチャンス自分で手放すことになる。
わかるよ。一生一緒にいると疑わなかった人だもんね。
自己愛人間は魅力的で口が上手いため、謝罪を見抜くことは非常に困難。
愛した人を信じたい気持ちも、現実にフィルターをかけてしまいます。
謝罪が本物か偽物か、判断基準に照らし合わせて考えてみてください。
基準1:不都合な条件を受け入れるか
不都合な条件に対する、シタの反応を見ます。
仮に再構築するなら、あなたにも譲れない条件があるはずです。
- 誓約書の記載内容
- 不倫相手への慰謝料請求
- 義両親への不倫の報告 など
夫婦の今後、自分や子どもを守るためにも、必要な条件だもんね。
例えば誓約書において、接触禁止や、今後の不貞に対する慰謝料金額など。
「拒否=今後の不倫の可能性を否定しない」ということに。
聞き入れない姿勢は、誠実とは言えません。
- 誓約書まで交わしたら、夫婦やり直せる自信ないよ…
- 彼女に請求したら、向こうの親族出てきて面倒なことになるかも…
- 親に報告したら、口出しされて関係上手くいかないかも…
様々な理由をつけて自己保身に走っていないか、見極めが大切です。
基準2:具体的な行動を見せるか
本当に罪の意識があるならば、具体的行動が伴うはずです。
言葉では何とでも言えるから。
- 自らお互いの両親に報告する姿勢
- 自ら不倫相手を断つ姿勢
- 自らGPSなどつけ信頼取り戻す姿勢
- 自ら自分の罪に向き合う姿勢
- 謝罪時の発言を実行する姿勢 など
再構築を成功させた私の友人。その夫も、自ら友人の両親に謝りに行きたいと申し出ました。
自ら信頼してもらえるような行動をとることが、本当の謝罪。
- どうしたら信頼を取り戻せるか
- 妻の不安な気持ちを解消できるか
- 自分で壊した夫婦仲を取り戻せるか
それらを考え動く、その姿勢がサレの心の安定にもつながります。
「痛みを伴う行動か」も重要ポイントだよね。
「プレゼントをくれた」など、自分にとって特にマイナスにならない行動なら誰でもできます。
本当に悪いと思っていません。
基準3:探りを入れようとしていないか
謝罪を装いながらも、こちらの情報を探ろうと試みているシタも多くいます。
- どこまでの情報を握っているか
- どこまで本気か
- どのような戦略で動いているか
- 誰が不倫の事実を知っているか
- どのように得た情報か
謝りながらも、細かな質問を挟んだり、誘導尋問をしたり、軽く嘘の情報を挟み込んで引っ掛けたりしてきます。
探るのは、自己保身のため。
上辺の言動に騙されず、全体の10%に隠された真意のサインを見逃してはいけません。
基準4:誠実さに継続性はあるか
上記の点をクリアしたとしても、一時の演技ならいくらでもできます。
謝罪時に見せる誠実さが、継続的にあるかを見ることが必須です。
ずっと反省態度を見せ続け奴隷になれ!ということ?
違うよ。再構築の判断を敢えてしないということだよ。
謝罪が演技なら、「再構築=許された」と捉え、問題なんてなかったかのように振る舞われます。
なので「再構築」という決断はせず、夫の夫婦に向き合う姿勢を見続けるということ。
- 妻に非があったことを強調
- フラバする妻を罵る
- フラバする妻を見てみぬふり
- いつまで責められるのかと逆ギレ
- 俺だって苦しいアピール
- 水面下の不倫
- 話し合いから逃げる
謝罪期間の後に、このような態度はアウト。
忘れないでください。
謝罪が信頼できそうでも「もう許す」「再構築していこう」に似た発言は禁物です。
許されることではないし、あなたのこれからの態度次第で、私が決めること
そのスタンスを貫くことがあなたを守ります。
その中で自分の心と向き合い続け、どう転んでも良いよう準備を進めていくことが大切です。
偽物の謝罪に騙されないマインド
人間誰しも、期待通りに物事を解釈してしまいがち。
目の前にいる人間を「大好きな夫」というフィルターを通せば、客観的に理解することは困難です。
そこで必ず覚えておいてほしいことがあります。
あなたは今まで散々、辛く苦しい思いに耐えてきました。
「私が考えすぎなのかな、私にも悪いところがあったのかな」と自分を責めて。
「でも家族がダメになる!子どもの人生守らなきゃ!」
そう思い夫に話し合いを持ちかけても、はぐらかされバカにされ責められ続けた。
たくさん泣いて、落ち込んで、やせ細っていくあなたが目の前にいた。
辛く苦しい思い、わかってたはずです。
子どもの人生壊すことも、わからなかったなんて言わせません。
全部わかってた上で、あなたを丸め込んで平然と不倫を続けてきたのです。
それが自分が窮地に立たされた途端、謝罪。
- こんなに傷つけるなんて思わなかった
- 家族が大事なんだ
思っているはず、ありません。
本当に家族を失いたくないなら、引き返すチャンスはたくさんあったのですから。
そして今も、決死の思いで覚悟したあなたを、また愛情や共感力を利用して騙そうとしてる。
自分の利益を守るために。
「謝ったら許されて当然」と思える図々しさ。
どれほどの苦しみの中で、子どもの気持ちや人生考えて動いてきたと思ってるのか。
忘れないでください。
自己愛人間が優しさ誠実さを見せるときは、あなたを利用しようとしてるときだということを。
まとめ
不倫する自己愛人間の謝罪は、信じてはいけません。
その謝罪は、偽物だから。
今まで虫けらのようにあなたを扱った態度はどこへやら。
- 俺が悪かったと平謝り
- 家族の未来を語る
- 妻の大切さに気づいたと言う
- 昔のような笑顔で接する
- 聞きたい言葉を並べる
誠実に謝られれば、再び仲の良い家族像が浮かび上がり、期待を持って当然です。
しかし、謝罪の裏には意図があります。
- 自尊心満たしの駒を確保するため
- 不利益を回避するため
- 責任の所在を変えるため
真意に気づかず許せば、元の横柄で陰湿な自己愛人間の姿に逆戻り。一生ループから抜け出せません。
- 不都合な条件を受け入れるか
- 具体的な行動を見せるか
- 探りを入れていないか
- 誠実さに継続性はあるか
自己愛人間は、自分の利益を守るためならどんなパフォーマンスでもします。
大事なのは、相手ではなく、自分の価値観を大切にすること。
卑怯者に尽くす関係から何が生まれるのか。
それであなたや子どもは本当に幸せか。
問い続けてください。
辞めるも続けるも私が決めるんだ。シタ夫に主導権なんか与えない。
あなたの愛や優しさを利用する人間に、未来をささげる価値なんてありません。
本質を見誤らないことが、笑顔のある未来につながるはずです。
信じるな!