当サイト運営者のラーコ(@gesumake)です。
私は元夫の不倫により離婚。
5年半のシングルマザー歴を経て、現在はステップファミリーとして再出発しています。
自分とは無縁と思っていた不倫。
それは突然我が身に襲いかかります。
夫婦の歴史も家族の笑顔も、一瞬で消え去る破壊力。サレた側の心はズタズタに引き裂かれる。
この『ゲス戦記』では、私自身が不倫と戦った記録を、シリーズで描いています。
▼▼今までの話はコチラから▼▼
【これまでのゲス戦記】
第1話>>まやかしの幸せ
第2話>>つわりの裏の裏切り
第3話>>出産日のお泊まり不倫
第4話>>別人と化した夫←前回の話
里帰りも終わり、家族3人での生活がスタート。
再び一緒に暮らし始めた夫は、以前の夫とはまるで別人に。
娘にも私にも無関心。目も合わせない。
あんなに笑い合っていた夫。
どうしちゃったんだろう。
仕事が大変な夫の気持ちを汲みたいと思いつつも、慣れない育児と孤独感に疲弊していく私。
心も身体も限界でした。
理解不足?葛藤とためらい
なぜホラーマンは変わってしまったの?
ホラーマンの状況を理解しなきゃと毎日考えました。
しかし私自身、
- ミー子の育児の疲れ
- ホラーマンの心が見えない虚しさ
- 話す人間のいない孤独感
心身ともに追い詰められている状態でした。
そして考えます。
我慢し続けることが正解…ではないよね?
ホラーマンも何か思うことがあるのかもしれない。
お互いの状況や気持ちを知ることから始めないと、修復できない溝になってしまうかもしれない。
このままじゃ家族が壊れる。
気持ちを抑えることが、正解ではないはず。
ホラーマンに気持ちを打ち明けることにしました。
想いを打ち明けるも、絶望へ
自分の気持ちを伝える
夜、ミー子が寝た後、ホラーマンに話しかけます。
いつも仕事ありがとう。最近忙しそうだけど大丈夫?
実は、最近ふたりの関係が変わったようで、寂しいんだ。
別に何も違わないでしょ。
考えすぎじゃない?
- 夫婦の会話がなくなった寂しさ
- ミー子に関心がない悲しさ
- 育児の不安や孤独感
- 休日だけでも一緒の時間がほしいこと
- お互いの感情を理解したいこと
ホラーマンに伝えました。
決して責める気持ちはありません。
それだけ?もういい?
え…
仕事で大変な時期なんだよ。来年は昇進もかかってる。今仕事でバツが付いたら困るんだ。わかってたらそんなこと言わなくない?
あまりにも冷酷な反応。
この人はどうしてしまったんだろう。
それとも私がおかしいの?
夫の本心に絶望
悲しみだけが込み上げます。
外で頑張ってきてくれてること、わかってる。でもホラーマンの気持ちが見えないの…。
家族大事?私への感情は前とは変わっちゃった?
涙が溢れます。
そしてこの後、絶望に突き落とされます。
気持ちが変わったというか、女性としては見れなくなったかな。
…女性として見れない?
- 同じ服を着回し、オシャレさが減った
- アクセサリーもつけなくなった
- 女性としての意識の低下
理由をあげるホラーマン。
だから女として見れないの?
女というより「母」って感じ?ずっと恋愛が続くなんて、普通ないでしょ。
子どもが生まれて、家族になったってことじゃない?
私は女じゃないの…?
家族って無関心になることなの…?
ショックでこれ以上何も言えませんでした。
女ではなくなった妻
話し合い後、ミー子の待つ寝室に入る私。
当然眠れるはずがありません。
一晩中、泣き続けました。
途中でミー子も起きます。
泣きながら暗闇でミー子をあやし続けました。
悲しさと悔しさで、心はグチャグチャ。
オシャレが足りない?
ミルク吐かれる、うんちの匂いは付く、アクセサリーなんて引きちぎられる。
子どものお世話もしたことない奴が、何を言うの?自分ばかりオシャレして週末いなくなるじゃない…。
そして何より、
「女として見れない」
この言葉が胸に突き刺さり、心が壊れそうでした。
子どもを産んだら女じゃなくなるの?
ただ、この先も一緒に笑い合っていたかった。これが「家族」なの…?
ホラーマンの心はもうないのに、私の心だけ残ったままでした。
寄り添うほど実感する距離
それから毎日、ひたすら泣きながら、ひとりでミー子のお世話をする日々。
優しかったころのホラーマンを思い出しては、現状に絶望していました。
しかし、この状態をなんとかしなきゃとも思いました。
- 感情がなくなるのは自然現象なら、責めちゃいけない
- できる範囲でオシャレをしよう
- 仕事の負担になってはいけない
- 安心できる家庭にすれば、状況は変わるのかも
精神状態がギリギリの中、ホラーマンに寄り添うことに。
他人を変えようとしない。
まず自分が変わらなくちゃ。
ホラーマンと、笑顔のある家庭を取り戻したかったのです。
育児の中でもオシャレに気をつかい、笑顔で接して、家事も完璧にこなすようにしました。
しかし、ホラーマンには全く響きません。
それもそのはず。
原因はすでに別のところにあるのですから。
伝わらない、届かない、虚しさ。
ホラーマンの前では笑い、いない時は常に涙が溢れる状態。
壊れそうでした。
誰にも言えませんでした。
心配をかけたくありませんでした。
初めて抱く、疑いの心
そんな毎日が続くある日。
久しぶりに会う友達と飲むから遅くなる。
そう聞いていた日の深夜1時頃。
いつものように暗闇で泣き叫ぶミー子のお世話。
助けて。早く帰ってきてほしいよ…。
そう思いながら、ふと、ある疑念が頭をよぎりました。
もしこれが、友達ではなく不倫だったら…?私とミー子がこんな状態の中、嘘ついて女と楽しんでいたとしたら?
…ありえない。
このとき、初めて頭に「不倫」の文字が浮かびました。
しかし、私の知るホラーマンは誠実な人。
そこまで非情な人間ではないはず。
信じたいと思いました。
ですが日に日に疑心感が強まります。
ホラーマンのさまざまな変化。
不倫が原因とすると、全て妙に納得がいったのです。
- 急に冷たくなったこと
- 週末の行事が急に増えたこと
- 帰宅時間が遅くなったこと
- 私には一切触れないこと
- スマホをトイレやお風呂にも持ち込むこと
きっと不倫ではない。
でももし本当に好きな人ができたなら、本人の口から聞きたい。
その上でどうすべきか考えたい。
ホラーマンに直接確認することにしました。
つづく
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