当サイト運営者のラーコ(@gesumake)です。
私は元夫の不倫により離婚。
5年半のシングルマザー歴を経て、現在はステップファミリーとして再出発しています。
自分とは無縁と思っていた不倫。
それは突然我が身に襲いかかります。
夫婦の歴史も家族の笑顔も、一瞬で消え去る破壊力。サレた側の心はズタズタに引き裂かれる。
この『ゲス戦記』では、私自身が不倫と戦った記録を、シリーズで描いています。
▼▼今までの話はコチラから▼▼
これまでのゲス戦記
第1話>>まやかしの幸せ
第2話>>つわりの裏の裏切り
第3話>>出産日のお泊まり不倫
第4話>>別人と化した夫
第5話>>女として見れない
第6話>>財布の中にあったもの←前回の話
夫への不信感から、財布を見てしまった私。
中から出てきたのは、ラブホのカード2枚。
頭は真っ白。震える手。
夫本人に聞くも、元カノとのものと言い張ります。
そうだよね。夫はそんな人じゃないはず…!
おかしいと思いながらも、再び信じる決意をするのでした。
信じたい・信じられないの狭間
信じようともがく日々
再びホラーマンの言葉を信じようとする私。
家族に疑われたらどんな気持ちになるだろう。私が信じてあげなくてどうするの。
自分の意識をそらすため、ミー子を連れて友人と出かけたり、自分の趣味を見つけようとしたりしました。
当然、心は晴れません。
ホラーマンにとって、居心地の良い家庭にしようとも思いました。
- 料理のレパートリーを増やそう
- 遅く帰っても、嫌な顔しちゃいけない
- 疑わず、笑顔で送り出そう
しかし、ホラーマンが変わることは一切ありませんでした。
当たり前ですよね。
原因はここにはなかったのですから。
居心地の良い家庭にするために、私がとっていた行動。
それはホラーマンに、不倫しやすい環境を提供することになっていたのです。
深まる疑い
変わらず冷酷で家庭に無関心なホラーマン。不倫の疑いが払拭できずにいました。
- 仕事帰りに女といるんじゃ…
- 休日の予定も嘘なんじゃ…
- ミー子のお世話をひとりでしてる今、女と行為をしているんじゃ…
心がかき乱され、おかしくなりそうでした。
休日は毎度、オシャレしてどこかに出かけていく夫。
少しだけミー子に触れてから出かけることも。
もしこの後、その手で女を触るとしたら…
気持ち悪い。そんな手でミー子を触らないで。
あらゆる行動が不倫に思えて仕方ありません。
とても苦しい日々。闇でした。
住んでいたアパートの近所にある、ショッピングモール。
家にこもりきりだと気が滅入るため、0歳のミー子と2人でたまに行くことがありました。
周りは父親も揃って家族連れの親子ばかり。
みんなにとっての当たり前が、どうして私にはないんだろう…。
なんで私だけ?私そんなに悪いことした?
惨めでした。
羨ましくて仕方ありませんでした。
里帰り終了からの3ヶ月間で、体重は10kg以上も激減。
心も身体も完全に壊れていました。
被害者ぶるシタ夫
疑うと冷酷に怒り、妻を見下す夫
疑心感から、行動を詮索するような発言をしてしまうことも、度々ありました。
今日仕事遅かったけど、忙しかったの?
仕事意外なに?信じるって全然信じてないよね?
本当に不倫じゃないよね?
違うって。疑われるとこっちがおかしくなりそうだよ。
休日出勤、帰り遅くなりそう?
多分ね。また疑ってんの?集中して仕事もできないし、気持ちよく出かけられないよ。
来年昇給かかってるのわかってるよね?今仕事でバツがついたら困るんだよ。なんでわからないかなぁ。
少しでも私が疑う発言をすると、「自分の方が辛い」と被害者ぶる夫。
冷酷な目。見下す態度。
少し前まで、仲良く笑い合っていたホラーマンはどこに行ったの?
もう私に触れることもない。
笑い合うこともない。
気軽に話しかけることすらできない。
優しい顔で笑いかけてくれていたホラーマンは、私の中で怖い存在になっていました。
信じられない私が悪者?
行動を詮索されると、機嫌を悪くし、私の発言を抑え込むホラーマン。
土日も気持ちよく出かけられない?
行くなと言ったことなんて一度もない。
一日中、0歳児のお世話を全てしている身にもなれ。夜も眠れずご飯も喉を通らず、こんな状態でもホラーマンへの理解が足りないというの?
- 何かがおかしい
- ホラーマンを理解して家族を取り戻したい
両方の気持ちが入り混じります。
ホラーマンが女と楽しくしているのを想像しては苦しくて。でも信じてやれない自分に自己嫌悪で。
居心地の良い家にしないとと思い、詮索しないように自分を抑える日々。
ホラーマンの前では必死で笑顔をつくり、娘と2人きりのときは常に涙が溢れる状態でした。
しかし現実は、女との時間を楽しむために、私の発言を抑え込んでいただけのこと。
疑われたら仕事に集中できない?
違う。
「彼女との時間を邪魔するな」
ただそれだけ。
信じようと葛藤する私の心を逆手にとり、自分を被害者とすることで、妻に罪悪感を植え付けつける不倫夫。
そして、気持ちよく不倫を続けるのです。
性格の不一致?不必要な妻子
不倫ではないと、まだどこかで信じていた私。
夫婦にとっても娘にとっても、不仲のままでは家族に笑顔の未来はないと思いました。
なんとかしなくちゃと、ホラーマンに相談したことも。
私たちこのままじゃいけないと思う。ミー子のためにも,
お互いもっと歩み寄れない?
別に普通でしょ?子どもできたらどの家庭もこんなものだよ。気にすることじゃないよ。
これが普通だったらこんなに悩まないよ…!
届かない思いに苦しむ日々が続きました。
しかし何度か話し合ううちに、ホラーマンの発言が変化していきます。
そうだよね。こんな関係おかしいかもしれない。お互い頑張ってるのに上手くいかないなら、もう難しいかもね。
え…?
一緒にいても関係悪くなるだけなら、離れる選択肢もあるよね。これ以上何か解決策ある?どちらが悪いじゃなくて、上手くいかなかっただけだよ。
…ミー子はどうするの?
子どもには母親がいるべきだよ。
家族をやめる?
ミー子まだ0歳だよ?
この子と2人でどうやって生きていけと?
そもそも性格の不一致?
こんなことになるまで、喧嘩もなく支え合ってきたのに…。
絶望でした。
人生への絶望
ホラーマンにとって、私とミー子は必要ない存在。
じゃあなんで結婚したの?
なんで子どもつくったの?
この子の人生どうするの?
思い出すのは、昔のホラーマンの笑顔。
「どうしてこうなったのか」「どこで何を間違えたのか」わけがわかりませんでした。
自分が信じてあげられないからダメなのか。
夫婦に問題があるなら、変えていきたい。
簡単に家族を終わらせたくない。
でももう、心は限界でした。
耐えていたというより、ただ死ねなくて生きていただけのこと。
夜中、大声で泣きながら外を歩くことも何度かありました。
「このままどこかへ消えてしまいたい」
そう思いました。
突然の訪問者
この頃、週に一度、母が片道1時間かけて実家から来てくれていました。
ミー子と触れ合ったり、買い物のサポートをしてくれたり、少しお話したり。昼間のうちに帰って行く形。
週に数時間だけでしたが、普段話し相手もいなく、ひとりで家事育児している私にとっては、救いの日でした。
その日は母がやって来る日。
平日の昼前、ミー子と2人きりのアパート。
インターホンがなります。
あれ?いつもより少し早いな。
画面に映っていたのは、思いもしない人物でした。
つづく
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