当サイト運営者のラーコ(@gesumake)です。
私は元夫の不倫により離婚。
5年半のシングルマザー歴を経て、現在はステップファミリーとして再出発しています。
自分とは無縁と思っていた不倫。
それは突然我が身に襲いかかります。
夫婦の歴史も家族の笑顔も、一瞬で消え去る破壊力。サレた側の心はズタズタに引き裂かれる。
この『ゲス戦記』では、私自身が不倫と戦った記録を、シリーズで描いています。
▼▼ 今までの話はコチラから▼▼
愛する夫との子どもを妊娠。
つわりを気づかう夫に感謝の日々。
この人と結婚して本当に良かった…!
家族3人での生活が一層、楽しみで仕方ありませんでした。
…不倫が始まっているとは知らずに。
【里帰り】出産間近の慰安旅行
里帰り中の連絡
ホラーマンの提案により、育休に入ると同時に里帰りが始まります。
今までは、体調が万全でない中、仕事もハードな生活。
やっとゆっくりできる!
と開放感です。
ホラーマンとは里帰り中も毎日連絡をとっていました。
- 仕事の話
- 休日の話
- 友人の話
- 体調や生まれてくる赤ちゃんの話
他愛もない話。
でもマメ来る連絡のおかげで、寂しくはありませんでした。
出産予定日が近づくにつれ、不安はどんどん大きくなります。
しかし、ホラーマンの存在が心強くもありました。
出産は怖いけど、ホラーマンがいてくれる。頑張るぞー!
慰安旅行当日、身体に異変
ホラーマンと私が勤務する銀行では、年に1回、慰安旅行があります。
支店により、泊まりだったり日帰りだったり、行き先もさまざま。
ホラーマンの支店の慰安旅行は、出産予定日の2週間前でした。
1日目→観光・夜に宴会・旅館に宿泊
2日目→観光・昼過ぎに解散
行き先も地元で、遠くはありません。
出産予定日まで日数もあるため、泊まりでも問題ないと2人とも思っていました。
しかし、旅行当日の深夜、急にそのときが訪れるのです。
急遽入院!夫不在の中、出産始まる
破水→病院へ
ホラーマンの慰安旅行当日。
深夜0時半頃、ベッドに上がろうとした瞬間、急に下半身がジュワッとします。
…破水⁉︎
予定日までまだ2週間もあり、全く予想していませんでした。
病院に連絡し、母の運転する車で病院へ。
とうとう始まるんだ。
どうなるんだろう…怖い…
車内でホラーマンにLINEを送りました。
急に破水して今病院に向かってる。
このまま出産になると思うから、しばらく返信できなくなるかも><
母から状況報告するようにしておくね!
激しい陣痛を支える母
病院に到着し、そのまま入院に。
ほどなくして陣痛が開始。深夜1時過ぎのことでした。
それはもうめちゃくちゃ痛く…
この世の終わりかと思うほど痛く…
立ち歩く余裕も、会話する余裕も全くなく。
夜通し、病室のベッドでひたすら揺れながら、うなり声をあげていました。
「ゔ〜あ〜ゔ〜ゔぁ〜」
同じ病室にいてくれる母。
背中をさすったり心配してくれる母の存在が、ものすごく心強かったのを覚えています。
次第に外が明るくなります。
定期的に子宮口の開き具合を診にくる看護師さん。
子宮口2㎝です。まだまだかかりそうね。
今7時だよ〜!
いつまでこの痛み続くのよ〜><
先の見えない猛烈な痛みと戦う中、ホラーマンから母に電話が入ります。
ラーコさんの様子はどうですか?旅行に行くので、ラーコさんをよろしくお願いします。
旅行行くんだ…こっち来れないのかぁ。
旅行も仕事みたいなものだから、仕方ないのかな。
猛烈な痛みで意識がもうろうとする中、少し寂しい気持ちがありました。
娘の誕生
陣痛は続き、正午過ぎ、分娩室に入ります。
そこからも痛みと戦い、14時半ごろ、とうとう娘が誕生‼︎
14時間にも及ぶ激しい痛みに耐え抜き、やっと娘に出会えました。
元気な産声を聞き、一安心です。
やっと出てきた…!
元気に生まれて本当に良かった‼︎
出産前は長期間のつわり、出産時は陣痛と戦っての出産。
子どもひとりの命を誕生させるって、本当に大変で壮大なことなんだと、改めて実感です。
分娩室の外で待っていた母。
看護師さんに呼ばれて中に入ります。
よく頑張ったね。
生むの大変だったね。
自然と涙が出ました。
分娩台で横になったまま、生まれたばかりの娘を横に抱きます。
あぁ、この子がずっとお腹の中にいたんだな。私母親になったんだ!
母からホラーマンにメールで、無事出産したことを報告しました。
しばらくして母に返信が。
無事生まれて良かったです。
ラーコさんにお疲れさまと伝えてください。
その後病室に戻った私。
疲れと、身体の痛みと、達成感、安心感の中、眠りにつきました。
ホラーマン、喜んでくれるかな。
早く会いたいな。
旅行?連絡が取れない夫
夕方になり、眠りから目覚めます。
私から直接ホラーマンに、娘の写真をつけてLINEを送りました。
今日の14時半頃、無事に生まれたよ!
陣痛がすごかったけど、なんとか終わった〜☆
今日は旅行でお泊まりだったよね?
また連絡待ってるね!
ホラーマン、娘見て何て思うかな?
可愛いと思うかな?
ホラーマンが娘を抱っこして可愛がる姿を想像し、勝手に嬉しくなっていました。
しかしそこから何時間経っても、返信はありませんでした。
宴会で返信もできない状況なのかな?
上司の目もあってケータイ触れないのかな?
でも少し寂しいな…
そのまま夜が過ぎ、翌朝。
身体もまだまだ痛みます。
ホラーマンからの返信はまだありません。
友人からは続々とおめでとうLINEが来ます。
どうしたんだろう…何かあったのかな。
旅行は昼過ぎには終わっているはず。
なのに夕方になっても一切返信はなく…。
旅行も仕事のうち。仕方ないのはわかる。
でもせめて、「お疲れさま、頑張ったね」
その一言だけでもほしい気持ちがありました。
それだけで、大変だった出産も報われる気がしました。
夕方、再度私からLINEをします。
旅行は無事に終わったかな?お疲れさま☆
返信ないから何かあったかなと思って。
赤ちゃんとの面会20時までだけど、今日は来れそうかな?
送信後、まもなくして電話がかかってきました。
遅くなってゴメン!今から向かう!
19時過ぎには着くと思うから!
出産して24時間以上経ち、やっとホラーマンと連絡が取れました。
【夫との再会】初めての違和感
娘との初対面|一度きりの面会
19時過ぎ、ホラーマンが病院に到着しました。
娘を眺め、どうすれば良いかわからない様子。
抱っこしてみる?
大丈夫かな?
私が娘を抱っこし、ホラーマンに渡します。
不器用そうに娘を抱きかかえます。
破水から出産までの話、ホラーマンに話そうとしましたが、
そういう話は怖いからヤダ〜。
と、まともに聞いてはくれません。
面会時間は20時まで。病院に来て30分ほどでホラーマンは帰って行きました。
わざわざ来てくれてありがとう!気をつけて帰ってね。
入院中、ホラーマンが病院に来たのは、この一回だけでした。
初めて感じた違和感
今まで、コミュニケーションもお互いの気づかいも忘れていなかった2人。
強要せずとも自然とできる関係性が好きでした。
この日、初めて大きな違和感を感じました。
- 出産より旅行を優先したこと
- 連絡がずっとなかったこと
- その理由の説明が一切なかったこと
- 心身の心配や労いの言葉がなかったこと
「頑張ったね、ありがとう」の言葉だけでもあれば、心が救われるのに…。
私が求めすぎなのかな。
仕事の旅行だから、私の知らない大変さがあったのかな。
違和感は感じたものの、そう思うようにしていました。
しかし『違和感』って当たるものなんですよね。
【出産日の不倫】嘘だらけの慰安旅行
後になってわかったこと。
この慰安旅行、実は日帰りでした。
1日目の夕方で解散。
- 不倫相手は同じ支店の女性
- 旅行中はバスで隣同士に座る
- 旅行後は2人だけの慰安旅行
- そしてホテルに宿泊
私が気を失いそうな痛みに耐え娘を産んだ日、ホラーマンはお泊まり不倫をしていたのです。
だいぶ不倫の傷が癒えた今でも、このことだけはどうしても思い出します。
娘の誕生日が来るたびに。
家族の命。
それより自分の快楽を優先するやつなんか、人間じゃない。
今でもそう思います。
つづく
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