不倫した夫と再構築していきたい。
でも、本当に関係修復できるのか不安。
当サイト運営者のラーコ(@gesumake)です。
私は元サレ妻で、離婚経験あり。
現在はステップファミリーとして再出発しています。
実は私の友人も、半年前に夫の不倫が発覚。
友人は不倫の事実を突きとめていくうち、次第に心が打ち砕かれていきました。
正直、もう無理かも…と思いました。しかし半年たった今、家族3人仲良く暮らしています。
発覚直後からずっと経過を聞いていました。
その中で「だから再構築がうまくいったんだな」と感じる点をいくつか発見。
再構築したいけど、元の夫婦に戻れる自信がない
そんな方に、少しでも友人の経験が参考になればと思い、今回記事にさせてもらいました。
友人も了承済みです。
- どのように不倫に対処したのか
- 発覚から半年経過した夫婦の状況
- なぜ再構築が成功したのか
状況は夫婦により異なるもの。
友人の事例に違和感を感じる部分もあるかもしれません。
しかし一部でも、再構築のヒントや、離婚か再構築かの判断指標になれば幸いです。
産後の里帰り中、不倫発覚
真っ黒なLINEトーク履歴
不倫が発覚したのは、友人が第一子を出産して1ヶ月後のこと。
実家に里帰り中でしたが、その日は一緒に住んでいたアパートで、親子3人お泊まりの日でした。
以前から怪しいと思う節があったため、夫が夜寝たタイミングでスマホを確認。
思い当たるパスワードをいくつか入れたら開きました。
すると、LINEのトーク履歴は真っ黒。
職場不倫。半年前(妊娠中)から関係が始まっていた。
次回会う日も判明。
ただ夫に気づかれまいと、しっかり見ることはできませんでした。
私への態度はずっと変わらなかったし、娘のことも可愛がってたから、知った時は本当に衝撃でした。
今はまだ、気づいたことをバレてはいけない。
そう判断した友人は、取り乱す心を必死で抑え、朝を迎えた後もいつものように振る舞いました。
希望は夫婦再構築
その2日後、友人から相談を受けました。
友人は状況を淡々と話しましたが、声が震えていました。
- 不倫を終わらせたい
- 再発は防ぎたい
- 再構築して家族3人で暮らしたい
- 不倫相手への制裁は重視しない
- 1ヶ月後に夫の転勤で引越予定。対処急ぐ
不倫は許せませんが、生まれたばかりの娘のためにも「家族を守る」ことが最優先でした。
友人から事情を聞き「不倫の実態と証拠を確保した上で対処しよう」という話に。
次回の不倫相手とのデート日も判明していたことから、友人はその場で探偵にTEL。戦いが始まりました。
不倫の実態を突きとめる
友人は、
- LINEのトーク履歴
- 探偵の調査
- ボイスレコーダー
にて、不倫の実態を突きとめました。
再度夫のLINEを見れるタイミングで、トーク履歴入手に成功。
トーク履歴から判明した事実
- 半年前から職場不倫
- 関係は女から迫って始まった
- 女には同棲中の彼氏あり
- 出産した日の夜、女とお泊まり
- 出産翌日も女とデート
- 里帰り中複数回、自宅連れ込み不倫
当初再構築を意気込んでいた友人でしたが、生々しい現実に、心が弱っていきました。
命懸けで出産した日の不倫や、嫁入り道具として母がくれたベッドで行為が行われていたことなど、とてもショックでした。
何より、信じていた夫がこんなことできる人だったという事実を受け入れられずにいました。
探偵調査の当日、念の為アパートにボイレコを仕掛けました。
その日も、友人の夫はアパートに女を連れ込み、10時間ほど滞在。
後からボイレコを確認すると、寝室で行為をする音声が。
コレが夫なのかと…もう、涙が止まりませんでした。
アメとムチの不倫対処法
それでも友人は、再構築を諦めませんでした。
得た証拠をもとに、弁護士に相談。
十分戦える証拠であることを確認した上で、夫に問い詰めることにしました。
対処法1:証拠は出さずに自白を録音
再構築であれば、問い詰めた後も夫婦関係が続きます。
今後の関係性を考えると、証拠取得方法は教えない方が良いと思いました。
- 「探偵やボイレコの使用」は、妻に恐怖心を抱く要因に
- 「LINEの閲覧」は、警戒心から今後スマホの確認が不可能に
なので、カマかけて自白、それを録音する作戦です。
友人は、問い詰める当日まで、知らないフリを通しました。
そして、ポケットの中でボイレコONにして問い詰め開始。
半年前から不倫してるよね?私が気づかないとでも思った?
え…?いや…なんで?してないよ。
明らかに動揺する、友人夫。
友人はそこで、不倫相手のフルネーム・住所を夫に伝えました。
全部知ってるから。正直に言ってほしい。これ以上私の口から言わせないで。
相手が特定されていることで、完全にバレたとわかった夫。
ごめん。本当にごめん…。なんで知ったの?
あなたたちの勤務先に私の知り合いだっているし、近所のデパート堂々とデートしてるじゃない。地元でこんなことして、バレないと思った?
そうだよね…ごめん。
◯月にはすでに始まっていたよね?
…はい。
このアパートに連れ込んだり、妊娠中からしてたり、娘のことどうでも良かったの?父親がこんなことしたって知ったら、娘がどれだけ傷つくと思う?そこまで考えて不倫してたの?
ごめん…そこまで考えてなかった。
証拠は一切出さず、不倫期間や不倫内容など、自白が録れました。
ただ友人は涙が溢れ、上手く喋れなくなりました。
対処法2:感情は文章で伝える
友人は、自分が上手く喋れなくなることを想定し、あらかじめLINEで、素直な思いを文章でまとめていました。
このタイミングでLINEを夫に送信。
私の気持ち。上手く伝える自信なかったから、これ読んでほしい。
泣きながら伝えました。
友人のLINEの内容
- 夫を信じていたこと
- 妊娠中や出産時にサレた苦しさ
- 夫婦の思い出が壊されたこと
- 娘を悲しませたくないこと
- 家族のために不倫を辞めてほしいこと
- 母の気持ちまで踏み躙られた悔しさ
- 今後も夫と家族でいたいという思い
無言で読む夫。
そして、泣く友人に対して言いました。
本当にごめん…こんなに傷つけることだって理解できてなかった。父親としても最低だった。これ以上続けないし、もう一度家族をやり直させてほしい。
対処法3:誓約書を不倫両者に書かせる
友人は、やり直す条件を提示。
友人の提示した条件
- 不倫関係を断ち切ること
- 今後不倫相手とは接触しないこと
- 今後不倫しないこと
- 上記を破った場合の慰謝料額
- 家具家電一式買い替えること
- 夫の両親に不倫の事実を告げること
- 上記の内容で誓約書を作成すること
- 不倫相手にも誓約書を書かせること
慰謝料請求しない代わりに、誓約書を両者とも書く。
友人がとった対処法はこれだけ。
誓約書もちゃんと書く。相手の女性にも書いてもらって大丈夫だから。
素直に受け入れました。
その日友人は、里帰りしてる実家からアパートに来て話をしていたため、夫が実家まで送って行くことに。
今ご実家にご両親も娘もいるんだよね?謝らせてもらっても良いかな?図々しいとは思うけど…
そう言い、実家で友人の両親に怒られた後、生後2ヶ月の娘のもとへ。
娘にも誓える?もうこの子を悲しませることしないって。
うん。もうこんなことしない。
そして娘と指切りし、誓わせました。
後日、友人の夫は言葉通り、素直に誓約書を書きました。
家具家電の買い替えもスムーズに。
女には友人の前で夫から連絡し、弁護士事務所に呼び出し。
女も素直に誓約書に応じました。
探偵の写真では、茶髪にパーマの不倫女。弁護士事務所で会った際は、黒髪ショートのスーツ姿。
反省してる風を装ってるだけで、私に一切謝罪の言葉はありませんでした。所詮そんな女なんですよね。
不倫発覚からここまで、ちょうど1ヶ月ほど。
スピード解決で幕を下ろしました。
再構築歴6ヶ月の夫婦の形
その不倫騒動から約半年。
本当に夫婦やり直せるのか、夫を疑って暮らすことにならないか、始めはとても不安でした。
ですが今のところ、再構築は順調のよう。
現在は新天地で、家族3人暮らしています。
友人夫は、仕事が終わり次第早めに帰宅し、育児に積極的に取り組んでいる様子。休日は3人で出かけることも多いだとか。
もう不倫はしてなさそう?
実はたまにスマホも見てるけど、大丈夫そう。今後はわからないけど笑
フラバ(フラッシュバック)とかしない?
するよ。急に泣き出したりイライラもする。でも夫が向き合ってくれてるのも感じ取れるから、なんとかなってるかな。
最悪、家族が一番であればそれで良い。今後疑うこともあると思うけど、今目の前の姿を見ていきたいと思う。
不倫による不安な気持ちは、抑え込まず夫にも伝えるそう。
夫も一切弁解せず、気持ちを聞くみたいです。
不倫について夫婦で話すこともあるとか。
不倫してる時、これくらい大丈夫ってどこかで思ってたんだと思う。本当にアホだけど。
問い詰められた時に貰ったLINE、何回も読み返した。本当に馬鹿なことだと思い知った。心を踏み躙ることで、家族を失ってもおかしくない状況だったんだなって。
実は、長文LINEは友人の作戦でもあったとか。
この法則を事前に知っていた友人は、
その場でいくら言っても、動揺した夫の頭には残らないだろう。それなら視覚情報に残した方が、記憶にも残るし何度も見返せる。それに、自分の冷静で素直な思いも伝えられる。
そう思い、あらかじめ長文LINEを用意しておきました。
友人の夫の場合は、この作戦が効果的だったみたいです。
再構築が成功した理由の考察
再構築がずっとうまくいく保証なんてありません。
ただ友人夫婦の場合、今現在は夫婦関係を取り戻しているといえるでしょう。
なぜ友人夫婦は順調なのか。
それにはいくつか理由が考えられます。
シタ・サレ、どちらか一方だけが頑張っても、再構築は叶いません。
両者の姿勢があってこそ、再構築が叶ったと考察します。
考察1:家族を失いたくない感情(シタ)
友人の夫は不倫していたとはいえ、妻子が一番には変わりありませんでした。
疑似恋愛のドキドキ感を楽しんでいただけ。
家族を失う恐怖を目の当たりにして初めて、事の重大さに気づきました。
この感情がなければ、シタ側が自分の過ちを認め家族と向き合うことはありません。
家族の存在を軽視しているから。
不倫脳が進み、家族を失っても良いと思うシタもいます。私の元夫がそのタイプでした。
不倫が長引き「家族<不倫相手」の状態になると、家族を邪魔者扱いするシタも多いのです。
その場合の再構築は、困難を極めるでしょう。
考察2:自分の非を認める姿勢(シタ)
自分の非を頑なに認めないシタがいます。
- お前が俺にそうさせた
- こんなところが不満だった
- 俺だけが悪いのかよ
これも私の元夫。妻の粗探しをして責任転嫁するシタはとても多いのです。
- 素直に自分の非を認める
- 妻に責任転嫁しない
- 提示条件も抵抗せず受け入れる
夫のした行為は許せないけど、素直に非を認めて償う姿勢があったから、もう一度頑張れるかもと感じました。
「抵抗していたら、再構築は考え直していたかもしれない」と友人は言います。
あなたの気持ちを理解することもなければ、子どもの人生がどうなっても良いから。
今後も自分を守るために、平気で家族を傷つけ続けます。
シタ夫に自己愛傾向が強い場合、自分の非を認めることはまずありません。あなたの夫が自己愛人間かを判断するには、以下の記事が参考になります。
考察3:目的を見失わない(サレ)
友人は、不倫対処の目的を明確にしていました。
「家族仲良く暮らしていくこと」
不倫の自白や誓約書などの対処は、あくまで夫婦仲を取り戻すための手段。
その後も続く夫婦関係を見据えて動いていました。
夫に問い詰める前、友人とたくさん話しました。
私としては、
- 女への慰謝料請求
- 同棲中の彼氏に音声聞かせる
これくらいのことして当然!という思いがありました。
しかし友人は、それはしませんでした。
家族の仲を取り戻すのが大事で、復讐が目的ではなかったから。
不倫と戦うと、シタや不倫相手を懲らしめたい感情がどうしても出てくるもの。
ただ再構築であれば、話は別。
その制裁は、家族を取り戻すために本当に効果的か
十分考えた上での対処が必要です。
考察4:シタを追い詰めすぎない(サレ)
人間は追い詰められ逃げ場を失うと、自分の非を認められなくなります。
友人は、感情の伝え方や制裁方法が絶妙でした。
問い詰めの際や再構築の中で、夫を責めてしまうことは当然あります。
しかしそれ以上に、素直な感情を伝えるよう意識していました。
- 裏切られて悲しかった気持ち
- 娘の未来を壊したくない思い
- 夫と仲良くあり続けたい思い
責め続けなかったから、夫の素直な感情を引き出せたのかもしれません。
また前述の通り、友人は慰謝料請求も職場報告もしませんでした。
本来なら、ある程度の制裁は必要です。不倫断絶や今後の抑止力にもなるから。
ただ友人は、夫の性質をよく知っていました。
夫は打たれ弱く、反抗もしない性格。やりすぎない方が関係修復に効果的だと思いました。
友人の戦略により、スムーズに再構築のスタートが切れました。
考察5:自分の芯を曲げない(サレ)
慰謝料請求しなかったとはいえ、何もしなかったわけではありません。
誓約書を作成し、芯を曲げない姿勢を貫きました。
条件を素直に受け入れなければ、慰謝料請求する予定でした。
夫の姿勢によっては、離婚も視野に入れていたとのこと。
サレ側の中には、離婚回避したいがために、シタ夫のご機嫌伺いする人も多くいます。
しかしそれは、シタ側のエゴを養うだけ。
- どうせ行動しない妻なんだろう
- どうせ俺から離れられないだろう
- ちょっと非難すれば黙るだろう
シタの傲慢な姿勢はエスカレートするだけ。当然不倫も終わりません。
ここは絶対曲げられないという芯を自分の中で強く持ち、譲歩しない姿勢が大切です。
考察6:夫婦で不倫に向き合う姿勢(2人)
再構築が始まると、不倫を腫れ物扱いする夫婦は多くいます。
しかしそれでは、本当の意味で再構築とはいえません。
友人夫婦の場合、度々不倫について話すのだとか。
お互いの当時の感情や、今の感情、その変化など。
素直に気持ちを話してくれることで、安心感が持てている気がします。
友人がフラバした際、普段から思いを共有しているため、夫も「責められているわけではない」と理解でき、感情に寄り添ってくれるようです。
- シタ側が妻の感情を軽視すること
- サレ側が感情を抑え込むこと
このような状況では、再構築は不可能です。
目指す方向性が夫婦で共有できているか
一度じっくり考えてみてください。
シタ側が苦しむ妻に対し「いつまで責められ続けるの?」と感情に寄り添わないことはとても多いです。
その場合、シタ側の以下の姿勢どちらか、もしくは両方が抜けています。
- 家族を失いたくない感情
- 自分の非を受け入れる姿勢
再構築する価値があるか。そこから見直す必要がありそうです。
まとめ|片方の犠牲の上に成り立つ再構築はない
友人の再構築は、非常にスムーズにいった例として紹介しました。
実際には、反省しなかったり、妻のフラバに逃げ出したり、そんなシタが多いもの。
ただ、再構築を成功させる夫婦には特徴があります。
夫婦で方向性を共有し、不倫に向き合うこと。
そのためには、シタ・サレ両者の努力が必要です。
シタ側の姿勢
- 家族を失いたくない感情
- 自分の非を受け入れる姿勢
サレ側の姿勢
- 目的を見失わない
- シタ側を追い詰めすぎない
- 自分の芯を曲げない
シタ側の「家族に寄り添う姿勢」が大前提としてあり、その上でサレ側が適切な対処をし、2人で方向性を共有して歩んでいく。
夫が非を認めなかったら、再構築は難しかったと思います。
完全な元の夫婦を目指す必要はありません。
一度壊れかけた関係を戻すことは相当大変ですが、新しい形をつくる夫婦もいますから。
再構築の一例を紹介しましたが、実際にはシタ側に向き合う姿勢がなく、サレ側ばかり耐えて耐えて苦しい思いと隣り合わせの再構築が非常に多いです。
- どうして夫は寄り添ってくれない?
- 不倫したのに私を悪くいう…
- 夫のご機嫌伺いしないと本当に終わっていまいそう
もしこのような状態なら、シタ夫が自己愛人間ではないか、下記の記事を参考に確認ください。この場合、良かれと思ってしている行動が逆効果になっている可能性もあるのです。
共同作業!